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我が家には、たくさんの漫画があるんですがそのたくさんの漫画の中でも特にこの「ピアノの森」は、何度読み返してもラストシーンが号泣ものの漫画です。
26巻で完結したのですが、もっともっと読んでいたいそんな傑作です。
一人の少年が森に捨ててあったピアノと出会う
主人公は、漫画の表紙にもなっている「一ノ瀬 海(いちのせ かい)」という少年。
森脇小学校の5年生で、町はずれにあるピンク街(通称 森の端)に住んでいる母一人・子一人の少年です。
町のはずれにあるその「森の端」には、手つかずの大きな「森」があって何故かその森には1台の古ぼけたグランドピアノが捨てられていました。
そのピアノが、子供の頃からの「一ノ瀬海」の遊び相手で物心ついたころからこのピアノを弾いて遊んでいました。
そのおかげで、「一ノ瀬海」には「絶対音感」が知らず知らずの内に身について、音楽の授業で一度聞いた音楽はすぐ覚えてしまい、家に帰って森のピアノで弾いて遊ぶという事が日常になっていた毎日。
ここまでが、「ピアノの森」の予備知識です。
転校生「雨宮修平」
そんな「一ノ瀬海」の5年3組の教室に、東京から「雨宮修平(あまみやしゅうへい)」という転校生が来たところから「森のピアノ」の物語はスタートします。
転校生「雨宮修平」の父親は世界的なピアニスト「雨宮洋平」で、その長男の「修平」も4歳からピアノを始めて将来はピアニストになるのが決まっている少年。
捨ててあったピアノで独学でピアノが弾けるようになった「一ノ瀬海」と、ピアノ界のサラブレッド「雨宮修平」が出会い、大人になっていく過程でいろんな葛藤や妬み・嫉妬を超えて終生のライバルとなっていく・・・そんな青春ストーリーです。
「雨宮修平」はピアニストが父親という立場にプレッシャーを感じながら、ピアノと向き合う毎日。
一方の「一ノ瀬海」は、自由気ままに楽しむためにピアノを弾く毎日。
当然、そんな2人なのでピアノに対する感情が全く違って衝突する時がやって来ます。
やがて2人は、別々の方法でピアニストを目指す事になり、数年後の「ショパンコンクール」という舞台で「勝負をかけた」戦いをすることになります。
「勝負をかけた」と書いたのですが、「勝負」と思っていたのは「雨宮修平」だけ。
雨宮の心の中には、自由にピアノを弾く「一ノ瀬海」の存在がだんだん大きくなり自分をどんどん追い込んでいたんですね。
ライバルと思っていたのは「一ノ瀬海」ではなく「自分自身」なんだという事を、ショパンコンクールの戦いの中で学習して「憑き物が取れた」様に素直になっていく雨宮。
そんな雨宮の気持ちの変化を知った「一ノ瀬海」。
物語は、クライマックスへと近づいていきます涙涙
そして、もう一人の重要な登場人物
「一ノ瀬海」と「雨宮修平」。
2人のピアノ弾きが中心になって「ピアノの森」の物語は、進んでいくのですがもう一人この「ピアノの森」に欠かせない重要人物がいます。
その人物こそが「一ノ瀬海」のピアノの才能を見抜き、ピアニストとして活躍できる様に指導した「阿字野 壮介(あじのそうすけ)」その人です。
天才的なテクニックで、若い時から一流のピアノ弾きとして活躍していた「阿字野壮介」。
学生の内に国内のピアノコンクールすべてに優勝を飾り、卒業と同時にプロのピアニストとしてデビュー。
地位も名声も思うままにしていた彼。
そんな阿字野と、同じ時代にもう一人のピアノの上手な少年がピアニストになります。
派手に目立つ阿字野とは正反対の地味な彼。
そんな彼は、阿字野を憧れ阿字野にコンプレックスを抱きます。
その彼はのちに結婚して男の子をもうけます。
その男の子が実は「雨宮修平」なんです。
なんという展開でしょうか!!
しかし、突然の交通事故が「阿字野壮介」を襲います。
「阿字野壮介」が27歳の時に起こした交通事故。その事故が元で左腕の機能を失いピアニストとしての道をたたれます。
ピアノを止める決心をした「阿字野壮介」は、ずっと弾いていたピアノを捨ててしまいます。
しかし、音楽をあきらめ切ることが出来ない「阿字野壮介」はその後、学校の音楽教師となります。
その赴任した学校こそが「森脇小学校」。そうです、一ノ瀬海と雨宮修平が出会った小学校の音楽教師をしていたのです。
しかも、「阿字野壮介」が捨てたピアノはなんと・・・
「一ノ瀬海」が物心付いてからずっと弾いて来た、あの「森のピアノ」だったんです。
鳥肌もんのストーリー展開です。
「阿字野壮介」は、自分が捨てた森のピアノの事を忘れる事が出来なくて「森脇小学校」を赴任先として選んでいたんです。
その捨てた森のピアノが、「一ノ瀬海」のピアノの才能を植え付けた事を知った阿字野。もういてもたってもいられなくなった阿字野は「ピアノの個人レッスン」をさせてくれと言いだします。
一ノ瀬海のピアノの才能を見抜いた、阿字野。
阿字野の指導のもと、どんどん実力をつけていく一ノ瀬海。
そして、雨宮親子。
その決戦の場所、「ショパンコンクール」の幕が開きます。
とにかく面白いです。ラストが最高!
一ノ瀬海、阿字野壮介、そして雨宮親子。
この四つどもえのエピソードを中心に、小学校5年生からピアニストになるまでの物語が「ピアノの森」です。
ピアノを弾くシーンも、とてもきれいです。
なにせ、一ノ瀬海の出身地はあのピンク街「森の端」。
怖いお兄さんがいっぱいいる「森の端」の出身というだけで、いじめを受けていた一ノ瀬少年。
そんな勉強もままならない環境から引っ張り出して、ピアノのレッスンをし続ける「阿字野壮介」。
大人になるまでに、いろんな苦難を乗り越えて挑んだ「ショパンコンクール」。
はたして、そのショパンコンクールで「一ノ瀬海」は、そして「雨宮修平」は・・・。
思いもしない感動のラストが、見ていて涙涙なんです。
漫画のラストって案外、「えっ、これで終わり?」ってラストが多くないですか?
でも「ピアノの森」のラストは、一番感動したラストシーンかも知れません。
読後感がハンパなく最高!!!のラストでした。
1巻~26巻まで、まばたきしないで一気に読んでください。
絶対、面白いですよ。
ピアノの森 基本データ
■第1刷発行 2005年4月14日
■作者 一色まこと
■講談社
■26巻完結
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