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こんにちは、いすです。
自分の住んでいる石川県小松市には、「安宅の関(あたかのせき)」という安宅の海に面した観光スポットがあります。
ホント、すぐ隣が砂浜で、ずっとずっと昔は石川県から富山県や新潟県に行くには、ここ安宅の関所を通るルートが常だったそうです。
その為、安宅の関所のあるこの付近は行きかう旅人でたいそうな賑わいだったそうですね。
その「安宅の関」なのですが、歌舞伎「勧進帳」の舞台としてちょっとは有名になりまして、「勧進帳」を演じる12代市川團十郎さんもたびたび小松市に来て下さってました。
歌舞伎「勧進帳」の舞台となった、安宅の関とはこんなところです。
日本海、安宅の海のすぐ横
小松市の「安宅の関」は、空の玄関「小松空港」や「小松駅」からも近く日本海に面した林の中にそれはあります。
自然がいっぱいの小松市なんですが、春から夏は林の木々が新緑でとてもきれい。
お天気が良ければ、日本海のかなたの水平線もきれいに見えてのんびり出来ます。
その昔に安宅の関は、こんな感じであったんでしょうかね。
ここに、関所役人がいて通行人の「通行手形」を見て「通って良し」って言ってたんでしょうね。
「安宅の関」が有名?になったのは、なんといっても歌舞伎「勧進帳」の影響が大です。
市川海老蔵さんのお父様の、12代市川團十郎さんが「勧進帳」を愛して下さり迫真の歌舞伎を見せてくれてたおかげで「安宅の関」も有名になれました。
安宅の関のすぐそばには、こうして勧進帳の舞台を再現する立派な像も出来ています。
ところで、歌舞伎「勧進帳」って?
歌舞伎の題目「勧進帳」って、聞いたことはあるかも知れませんがはっきりとは分かりませんよね?
「勧進帳」の内容を簡単にいうと・・・
平家の討伐で功績をあげた源義経。しかし、ひょんなことから兄・源頼朝から今度は義経討伐の命令が下ります。
「なになに、ぼく聞いてないし!!」って義経は言ったか言わなかったかは定かではありませんが、とにかく追ってから逃げることにします。
義経が逃げる先は、東北の平泉。敵から出来るだけ目立たない様にお供の人数も最小限にして一の家来「武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)」を先頭に平泉を目指します。
その時に、通りかかったのが「安宅の関所」。
山伏の姿に変装した義経一行(かえって怪しくねっ)を待つのは、安宅の関所役人「富樫左衛門」。
この時すでに、源頼朝から全国の関所には通達が出されていて「義経を発見すること」と連絡があったんですね。
まぁー、今でいえば「指名手配」の様なものですね。
関所で、役人からどこへ行くのか?と尋ねれた時、弁慶は「焼けた東大寺の修復をするために全国を勧進しているのですよ。怪しいもんじゃないですって」て何事も無く、関所を通り過ぎようとしたその時「ちょっと待った!!」と義経一行は役人に止められてしまいます。
※勧進とは、寺院や社寺を再建するために寄付を集める行為など
「それならば、その勧進を読んでみよ」と役人に言われる弁慶。スラスラと何も書かれていない巻物を読み上げる弁慶。
しかし、なおも怪しむ役人達。
すると弁慶が突然、「お前のその態度・振る舞いがいけないんじゃあーーーーー」と言って上司である義経を持っていた棒で殴りつけます。
何度も何度も殴りつけるその姿を見て、富樫左衛門は義経一行と知りつつ弁慶の義経を思う心情に心を打たれ安宅の関所を通す
という物語が、歌舞伎「勧進帳」のストーリーです。
すみません、勧進帳の話になるとつい熱が入って長くなりましたね汗
去年2016年10月の事なのですが、市川海老蔵さんと中村獅童さんが小松市に来て下さいまして、なんと「安宅の関」で特別講演を行ってくださいました。
(出典:歌舞伎美人)
その日は最高のお天気で、安宅の関に設けられた特設ステージでお二人の熱のこもった公演が見れたんですよ。
海老蔵さんは「弁慶」役。獅童さんは「富樫左衛門」。生で見た人は最高に良かった!!って熱く語ってくれました。
こちらは、関所横にある「関の宮」。
源義経と富樫左衛門をお祭りしています。
こちらは、安宅ビューテラスという無料休憩所です。
歌舞伎「勧進帳」の写真などが展示されていますよ。
自宅から車で10分ぐらいの、安宅の海。潮の香りがいい匂い。
歌舞伎の勧進帳で有名な安宅の関所がある所です。
小松市での観光名所ですよ。いらしてくださいね笑#安宅の関 #小松市 #安宅の海 pic.twitter.com/Wed998Oz8F— LUCIE (@Lucie_blog) 2017年6月18日
海の波音と潮の香りを嗅ぎながら、のんびり昔を想像してゆっくりしてください。
アクセス
■安宅の関 石川県小松市安宅町タ140-4
大きな駐車場がありますので、車でもどうぞ。
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