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総務省のガイドライン改定にともない5月1日より、いよいよSIM(シム)ロックの解除が義務化されます。
今まで、一部の機種に限定されていたSIMロックの解除が5月からは全面解禁となります。
それに合わせる様にdocomoとauでは、このSIMロック解除義務化による対応のガイドラインをウェブページで発表しました。
そもそも、SIMロックとは?
「SIMロック解除義務化」の前に、そもそもSIMロックとは何かを少しおさらい。
「SIM」って書いて「シム」と読むのですが、この言葉は最近よく聞く言葉だと思います。
「SIMシム」とは携帯電話やスマートフォン、タブレットなどに入っているICチップの事です。
下の写真の様な四角形をした物体で、このチップの中に携帯電話番号や通信情報、そして使用者情報などスマホやタブレットを使用する上でなくてはならない情報が入っています。
これが無いと、スマホなどは使えないわけでとっても重要なものです。
通常、このSIMを携帯に差し込んでメールしたりインターネットしたり電話をしたりしているわけです。
で、このSIMですが一般的には1つの携帯会社とスマホを契約したらそこの携帯会社のその物でないと使用出来ないようになっています。
例えば、ドコモでスマホを契約したらドコモのSIMでないと使用出来ないように制約がかかっています。
ドコモのSIMで、auのスマホを使おうと思っても使えないんですね。
この様に、各携帯会社ごとにその会社の発行したSIMしか使えないように制約をつける事を「SIMロック」というふうに言っています。
ところが、どうやらこのSIMロックですが日本以外の諸外国ではSIMにロックをかける事が無いそうなんですね。
どこの携帯会社で契約しても、SIMをはずして別のスマホに差し替えてもちゃんと使える様になっているそうです。
つまり、SIMさえあればその時々で自分の好きな会社の好きな機種が使えるというわけ。
そういう事を「SIMフリー」というふうに呼んでいるんですね。
で、冒頭の話ですが
この5月から日本でもSIMロックを解除して、SIMフリーにするようにと総務省からお達しがでたというわけです。
この日本でも、諸外国の様にどこの携帯会社の機種でもSIMを差し替えて自由に使える、そんな時代になろうとしています。
docomoの対応は?
5月からのSIMロック解除義務化にともない、docomoは4月22日に報道発表資料としてSIMロック解除のガイドラインを発表しました。
その内容は、以下の通りです。
解除の手続き方法は、2015年5月1日以降発売の機種とそれ以前でじゃっかんの違いがあるので要注意。
SIMロック解除の事務手数料もインターネットで受け付けすれば無料だけど、店頭で申し込むと3,000円が必要とか、ここにも差があるので注意がいりそうです。
ただ、発表された資料には最大の難点があって、5月1日以降に購入した機種は購入日から180日はSIMロック解除が出来ないというもの。
ドコモのホームページによると
2015年5月1日(金曜)以降に発売される機種は、機種購入日から6か月間の解除制限期間(SIMロック解除を行わない期間)を設けております。
と書いてあります。
たとえドコモで一括購入したとしてもSIMロック解除は半年先になるようで、これでは総務省のガイドラインとはちょっと違う様な・・・
なんだかなぁーという感想です。
また、iPhoneシリーズに関してはSIMロック解除対象になるのかも今のところ微妙で「原則SIMロック解除対象になる」というもののどうなのかはもう少し時間が経たないと分からないようです。
※詳しくは、ドコモ発表の報道資料をご確認下さい。
※5月現在のSIMロック解除対象機種(ドコモ)
一方のauではというと
auでのSIMロック解除方針はドコモとほぼ同じで、ドコモ同様「SIMロック解除制限期間」として購入から6カ月間はSIMロックの解除が行えない様です。
また、SIMロック解除の受付方法は、auショップの店頭またはauのホームページからで、SIMロック解除手数料はホームページ経由では無料でauショップでは3000円が必要との事。
この辺も、ドコモと横並びの様ですね。
※詳しくはauのウェブサイトでご確認下さい。
まとめ
5月1日からのSIMロック解除の動きは、自分が思っていたイメージとはちょっと違ってまどろっこしい感じがします。
5月以降に発売された機種で、しかも半年間は使い続けないとSIMロック解除の手続きも出来ないなんてちょっとがっかりというかアレって感じです。
半年も経てば、おそらく新型iPhoneも発表されるかも知れませんし微妙な日数です。
しかも、iPhoneもSIMロック解除の機種になるのかどうかも今の段階ではハッキリしていないのでもうしばらく様子見という所ですね。
自由にSIMを抜き差しして、好きな機種を使えるようになるにはもう少し時間がいりそうです。
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