実家にある仏壇の処分をしました。処分の方法や供養についてまとめてみます。


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今、空き家問題がクローズアップされています。

高齢化が進むと同時に、空き家もどんどん増えているようで総務省統計局の平成25年度の土地統計調査によると、全国の空き家件数は820万戸と5年前に比べると63万戸の増加。

空き家率も過去最高の13.5%と上昇しているようです。

 

空き家

平成25年度、土地統計調査

 

我が、小松市でも空き家件数が増えているそうで24年度の調査では1504件の空き家があるようです。

 

実は、妻の実家も3年前から空き家となり3年間放置して来たのですが、さすがに3年も人が住まなくなると蜘蛛の巣は張り放題で障子や窓も傷んで来ました。

そこで、今年に入ってから少しづつ家の整理を始めて7月に不用品回収の専門業者に入ってもらい家の中を空っぽにしました。

ある物を除いてはね。

 

今日のブログは、そのある物の処分に関してのブログです。

 

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仏壇の処理に困った

そのある物とは、仏壇です。

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昔の人は仏壇を大切にしていて、大きな立派な仏壇をどこの家もこぞって買っていました。

義父もそうで、仏間には立派な金箔の仏壇があり家を整理するのに最後まで困りました。

 

物が物だけに、簡単に粗大ごみとして捨てるわけにもいかず、かといって自分の家に持ってくるわけにいかず・・・

自分の家には仏間も無く、仏壇をしまうスペースが無いんですよね。

 

インターネットでいろいろ調べたら、仏壇にいる故人の魂を抜く「仏壇の魂抜き」だとか「開眼法要」だとかいろんな言葉がおどっていてどうすればいいのか・・・

 

おかしな事をして「ばちが当たった」ら大変なので、ホント困り果てていました。

 

そこで、思い切ってお寺さんに相談してみたところ

何日も、どうするこうするって話が進まなかったのですが、思い切ってある時にいつもお世話になっているお寺さんの住職さんに、仏壇の処分について相談しました。

仏壇の買い替え、魂抜き、開眼法要、などなど疑問に思っていることをぶつけてみました。

もう、その答えが素晴らしく共感出来て「雲がスッキリ晴れた」瞬間でした。

 

その住職さんが言うには

浄土真宗の考えでは、そもそも仏壇に魂が宿るという考えはないそうで、魂はその人々の心の中に存在する。

ただ、人は心の中にあるといっても目に見える存在ではないので、仏さんや仏像を作り目に見える魂のよりどころとした

という事だそうです。

なので、魂抜きという法要はそもそも無いそうです。

 

なーーんだ。そうなのかと納得!

 

そして、仏壇の定義とは

仏壇とは、仏の教えをいただく道場の様な物で、今風に言えば「ジム」なんだとか。

そのジムで、お経の練習をしたり故人と向き合う事で自分の魂を高める

という事が仏壇だそうです。

 

なーるほど!!

 

  • ただ、今まで仏壇に手を合わせて魂の鍛錬をしてきた事の「感謝」の為にお参りをして処分する。→一般的に魂抜きと言われるお参り。
  • そして、新しく仏壇を新調したら「道場開き」の意味を込めてのお参り→おわたまし(開眼法要といわれるもの)

これだけしておけば、まず問題ないそうです。

「ばちなんか当たらない」って住職さん笑っていました。

 

様は、心の問題という事ですね。

 

なんだか、仏壇って自分が思っていたほど「重い」ものじゃなく、ちゃんと向き合って処分すれば問題ないという事がわかりました。

妻とも相談して自宅でも置けるような、小型の今風の仏壇を買い求めました。

 

家具調のこんなかわいらしい仏壇で、金額もリーズナブル。重さも軽くて一人でも持てる重さなので、お手軽です。

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仏壇処分の手順は?(買い替えをする場合)

  1. 自宅用に小さな仏壇を購入(10万円以上の物を買えば古い仏壇は無料で引き取り)
  2. 処分する仏壇の法要
  3. 新しい仏壇の法要(おわたまし)

 

この手順で大丈夫。

 

1・自宅用に小さな仏壇を購入

自分の家には仏間が無いので大きな物は不要。今風の家具調仏壇を新たに求めました。

今では、驚くほどモダンでカジュアルな仏壇があるので、家の雰囲気に合わせて購入できます。

価格も、10万円ぐらいから30万円ぐらいで立派な家具調仏壇が買えます。

 

しかも、新しく購入すれば古い仏壇は手数料無しで引き取ってくれるそうなのです。

我が家でも、無料で引き取りをしてもらえました。

不用品業者に聞いたところ、訪問・回収・処分で3万から8万円。仏壇の大きさによって値段はまちまち。

 

また、仏壇の買取も聞いてみたのですが、再販売が不可能だそうで(買い手が付かない)よほどのことが無い限りお金にはならないそうです。

 

2・処分する仏壇の法要

次にすることは、処分する古い仏壇の法要をします。

お寺さんに相談すれば、ちゃんと仏壇の供養をしてくれます。特に何も用意するものはなくお布施だけ用意すればOK。

魂抜きって聞くとドキッとしますが、魂は不在なのでご安心を。

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今までの感謝を込めて、お参りしました。

 

その後、仏壇業者が引き取りに来てくれました。

あっという間に解体して運び出していきました。あっけにとられるぐらいの仕事の速さ。

 

3・新しい仏壇の法要(おわたまし)

古い仏壇の供養が終わると、今度は新しい仏壇のお参りです。

これを、「おわたまし」と言って道場を開く宣言をするそうです。

 

浄土真宗には、先ほどの魂抜きという行為は無く、このおわたましのお参りがそれにあたるそうです。

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かわいい仏壇の前で、住職さんにお参りしていただきました。

これで、正式に道場開きが出来ました。

 

終わってみて

妻の実家の空き家の整理で壁に突き当たった仏壇の処分。

最初は、ばちが当たらないかとすごく心配したり不安になったりしましたが、お寺さんに相談して心が軽くなりました。

 

仏壇は単なる手を合わせる対象・道具。

そこには故人の魂が宿るわけではなく、各個人の心の中に魂はあるのですね。

 

今、我が家のリビングに小さなカワイイ仏壇が置かれています。

テレビを見たり、パソコンをしたり寝転がったり・・・

そんな自分たちの身近な所に仏壇を置いてあります。

 

それが不思議とマッチしていて違和感がないんですよね。

今回、仏壇の処分を通していろんな事を教わりました。

これも、ご先祖様からの贈り物と思って、ジムで心を鍛えています笑

 

仏壇処分でお困りの方は、参考にしてみてください。

 

※追伸

今回の例は、あくまでも浄土真宗による解釈ですのでお気を付けください。

 

 

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大好きな京都やスターバックス、漫画やiPhoneなどについて書いているブログ「LUCIE」のイス(井須)です。石川県小松市で美容師を経営する傍ら、自分の好きな事や興味のある事を発信して楽しく生きていけたらと日々精進中です。