日本最強の縁結びの神様「出雲大社」。
4年前に初めて行って以来、毎年訪ねているのですがいつも行くたびに新しい発見があって、とびきりのお気に入りの場所になりました。
出雲大社のほかにも「足立美術館」や「玉作湯神社」、「旧大社駅」など見どころもたくさんある出雲。
そんな見どころ満載の出雲で、超素敵なお宿があるのでそのお宿を今回は紹介したいと思います。
創業1877年(明治10年)、一度は泊まってみたいお宿「竹野屋旅館」さんです。
ずっと泊まりたかった竹野屋
今回紹介したいお宿、竹野屋さんですが実は以前からその存在自体は知っていました。
というのも、この竹野屋さんはシンガーソングライターの「竹内まりや」さんのご実家なんです。
「竹内まりや」さんと言えば70年代・80年代に大活躍したシンガーで、ご主人は同じくシンガーソングライターの「山下達郎」さん。
自分も竹内まりやさんと同世代なので、当時はFMラジオから流れてくる竹内さんや山下さんの楽曲をカセットテープに録音して毎日聞いていました。
「SEPTEMBER」や「不思議なピーチパイ」、「けんかをやめて」など今でも全然色あせないいい歌がたくさん。好きなアーティストの一人でした。
その竹内まりやさんの実家の旅館が竹野屋さんなのですから、むかし竹内まりやを良く聞いていた自分としては泊まってみたい。
というわけで、出雲に通うこと4回目にして念願かなって竹野屋さんに予約を入れさせてもらいました。
実は、昨年(2017年)の春に竹野屋さんはリニューアルオープンをされています。
お部屋も食事処もきれいになったので、とても楽しみです。
出雲大社正門まで歩いて2分
「竹野屋」さんは出雲大社の正門まで歩いて2分ぐらいの至近距離にあるお宿で、出雲大社から一番近い旅館です。
早朝参拝の時にとても都合がよく、朝起きてすぐ出雲大社に行ける便利さがいいです。
▼竹野屋さんの玄関を出たらすぐ、出雲大社の鳥居が見えますよ。
▲出雲大社からまっすぐ伸びる道路があるのですが、その道路の事を特に「神門通り」と呼んでいて竹野屋はその神門通り沿いにある歴史を感じる日本家屋の立派な旅館です。
▲こちらが正面玄関からの風景です。よく手入れされた植木がお客様を迎えてくれます。
▲こちらは竹野屋の横からのたたずまい。映画のワンシーンに出てくるような堂々とした風情です。
それでは、中へ入っていきましょう
▲大きな玄関の引き戸を開けて中に入るとビックリ。
奥のフロントまで伸びる、畳敷きのローカが目に飛び込んできました。
和×モダンと言いましょうか、いきなりのステキ空間で見入ってしまいました。
▲こちらはホテルで言うところのロビーにあたるお部屋で、チェックインはこちらのソファーに座ってゆっくりと行いました。
ちょっとしたことですが、うれしい対応でした。
▲ロビーには、お土産のコーナーも作られていて出雲名物の「出雲そば」や「しじみの佃煮」、陶器やタオル、コーヒーなど地元で作られた品物がたくさん販売されています。
▲そんな商品の中に混じって、竹内まりやさんや山下達郎さんのツアーグッズやCDなどの販売もありました。
見るだけでも十分楽しめました。
▲こちらはロビーに面して広がっている良く手入れをされたお庭。
お庭に面してソファーがしつらえてあるので、ちょっと一服するのにちょうどいいです。
ご覧の様に、明治時代にタイムスリップしたかのような竹野屋さんのフロント・ロビー周り。
畳敷きのローカや家具類、建具など昔懐かしい感じで癒されます。
増改築を繰り返して来た竹野屋では、この本館の姿になったのが昭和4年のことだそうで代々受け継がれて来て今の様にステキでモダンな空間になったんですね。
そうそう、忘れるところでした!!
ロビーに面して、二階へと上がる大階段があります。
ロビーから本館2階に上がるこの階段。実はこの階段で、「TRAD」というアルバムのジャケット撮りが行われたそうです。
自分もこのジャケットの写真を真似して写真を撮ったのは、内緒です笑
新しくなった客室
本館ロビーを抜けて廊下を進んでいくと、新しくリニューアルされた新館へとつながります。
本館から新館へと進み、エレベーターに乗って3階へ。
通されたお部屋は新館3階のこんな感じのお部屋。
▲竹野屋でもっともベーシックな和室のお部屋です。
まだ畳のいい香りがする清潔感いっぱいの客室で、2名~4名が定員のスタンダードルームです。
必要かつ十分な広さで、のんびり出来そうです。
洗面室も広くはないですが十分なスペースがあります。
タオル類もバスタオルが一人2枚づつ、フェイスタオルも十分しっかり用意されていました。
アメニティーもこの通り。必要なものは揃っています。
お風呂も、湯船と洗い場が分かれていてとても使いやすそう。
ビジネスホテルの様に、一体型のユニットバスではないのでこれはありがたいです。
もちろん、トイレとお風呂は別々ですのでご安心を。
大浴場もあるので今晩は大浴場でのんびりお風呂
竹野屋さんは温泉ではないのですが、1階に大浴場があります。
お部屋のお風呂でもいいのですが、せっかく大きなお風呂があるのでそちらでのんびりお風呂もいいもんです。
1階の食事処の横に大浴場へ通じる通路があって、進んでいくと男湯・女湯のかわいい暖簾があります。
お風呂の暖簾をくぐって中へ入ると、きれいに整理された脱衣室。
広さも十分で、とてもきれいで清潔感いっぱいで好感が持てます。
バスタオルもフェイスタオルも棚にたくさん用意されていて、うれしいですね。
お風呂上りに使用できるように、アメニティー類も十分用意されています。
お風呂の中もとってもきれい。ここも十分な大きさのお風呂でお湯加減もちょうどいい感じでゆっくり入れそうです。
洗い場は全部で10か所あって、シャンプー・コンディショナー・ボディーシャンプーが備え付け。
木の湯桶がいい雰囲気出しています。
自分の入った時は誰もいなくて、貸し切り状態でゆっくりお風呂に入れました。
お風呂は、夜は11時まで。朝は5時からオープンするので朝風呂も気持ちよかったですよ。
お楽しみの夕食
旅先でのお楽しみと言えば、やっぱり食事ですよね。
その地でしか食べられないような名物に舌鼓を打ちながら、楽しい仲間や家族と食事する。
それが旅の最高の楽しみですよね。
竹野屋さんのお食事は、食事処での提供になっています。
竹野屋さん自慢のお庭を見ながら食事が出来る食事処で、竹野屋さん渾身の会席料理をいただきます。
出雲・島根の食材を使った自慢の料理でズワイガニ、のどぐろ、出雲牛の三つがメインの手の込んだ料理が楽しめます。
全部で10種類ほどの料理がテンポよく出されます。
島根名物のずわいがに。甘味があっておいしいです。
季節の珍味盛り合わせ。一つ一つが手が込んでいて見た目も鮮やかです。
お造り4種盛り。魚が新鮮で身がコリっとしていておいしい。
お椀。出汁が上品でこれはおいしかったです。
島根珍味ののど黒の塩焼き。脂がのっていてうまー。
湯葉包みの椀物。ムラサキいもとホワイトソースが湯葉の中にあって洋風の湯葉包みでした。
餡の出汁が最高!
出雲名物「出雲そば」。ドレッシングとそばつゆでサラダ感覚のおそばでした。
自宅でも真似したいそばでしたね。ドレッシングとそばつゆって意外にあっておいしいおそばでした。
出雲牛の陶板焼き。
つけダレが3種類あって、それぞれとてもいい味でした。
魚もいいけどやっぱりお肉もおいしい。
島根県産コシヒカリ。
最後はデザート。リンゴのコンポートとくずもち。
コンポートの甘味とカスタードクリームがおいしかったなぁー
約2時間かけてゆっくりいただきました。
普段、忙しく食事をしているのでこんなにゆっくりご飯を食べるのは本当に久しぶりです。
味はもちろん、見た目にもおいしくてとても満足感の高い夕飯でした。
そうそう、食事処で流れていた音楽は山下達郎の楽曲で竹野屋さんが編集した音楽を流していました笑
■
ちなみに朝のご飯はこんな感じ。
真ん中のお盆を三方(三宝)に見立てた「三宝膳」朝食。
三宝とは、神様にお供え物をするときに使用する台のことだそうで、出雲大社にちなんでこのような朝食を考えたんだとか。
島根県の宍道湖で取れた「しじみ汁」も朝食でいただけますよ。
最後に
夕食をいただいてから、外へ出てみたら明かりが漏れる竹野屋さんがとびきり素敵でした。
代々受け継がれて来た古いたたずまいは大事にそのままにして、新しい感性で今風の設備に一新した新生「竹野屋」。
つかず離れずのスタッフさんの接客も自分的には好感が持てるし、なにより古さと新しさが同居する和モダンのインテリア・内装がとてもステキでした。
出雲大社もすぐそこだし、スターバックスもめっちゃ近い。
とにかくおすすめのお宿、それが竹野屋さんです。
出雲へお出かけの際は、ぜひお宿の候補に入れて間違いなしです。
アクセス
■出雲大社正門前 竹野屋旅館
- 住所 島根県出雲市大社町杵築南857
- 電話 0853-53-3131
- web http://takenoya-ryokan.co.jp/
※駐車場は竹野屋さんの目の前にあります。
■地図
コメントを残す